どーも。堀内です。

先日、「旅はプロジェクトマネジメント」というタイトルで書きましたが、危険察知もプロジェクトにおいて重要です。

旅はプロジェクトマネジメント 旅はプロジェクトマネジメント

旅における危険察知能力の一番大事なところは、「危険な場所に行かない」が最重要だと考えます。一言に「治安の悪い場所」と言っても、日本と海外では大きく異なります。また、聞いた情報と実際に見るもの、感じるもので察知する能力も大事だと思います。

最近のニュースで、アメリカに行った日本人観光客が襲われた事件がありました。

内容を簡単に見ると、夜の23時すぎ、という記載がありました。日本で23時過ぎていても特に危ないという印象はないかもしれませんが、アメリカでは違います。今回は強盗に銃を突きつけられたそうです。日本では銃は見たこともありませんが、海外ではルールが異なります。

また、街や地域の特性もあると思います。賑わっている場所や人が多い場所にはその危険さもあると思いますが、人がいないという危険さもあります。

人が海外旅行をするときなどに伝えることの一つは、日本と同じ感覚で公共交通機関は使えませんし、少人数での移動は常に警戒が必要だと考えています。現在はUberなどの配車サービスがあり、正直価格はかかりますが、必ず使える状態にしておくことは必須だと思います。スマホの電波の次くらいに。

タクシーに乗るのとは異なり、その経路やその人が誰かがわかるような仕組みになっているので、画期的だと思います。知らない土地の知らない住所を運転手さんに伝えるのは厳しいですよね。有名な大きなホテルや施設などであればわかりやすいのですが、自分の泊まっているホテルが小さい場合に、近くに何があるか?も大事です。

怖いもの見たさで行く人もいるようですが、少なからず昼間など明るい時間が良いと思います。夜、少人数(もしくは一人)などになると危険さは掛け算的に上がると思います。

その危険さを回避するためには情報が必要です。危ない地域はどこか?他の人の評判や口コミのようなところに情報がないか?など調べます。

開発プロジェクトの設計部分に近いのかと思います。使うライブラリをどうするか?評判はどうなのか?実はその組み合わせで使うと、問題が発生しないのか?などと考える状況です。過去にそのライブラリを触ったことがあれば、解像度の高い判断ができると思いますし、そうでなければ、他の人の感覚を信じることになります。

実際にプロジェクトが始まったときが、現地に行った時と似ています。実際に感じるものも重要で、どのように回避をすべきか?コストをかけてでも避けるべき危険もあれば、リスクを考慮しながら行動すれば問題ない、というケースもあると思います。

この危険察知能力は、事前の調査部分だったり、現場の判断のようなものもありますが、直感的な「なんとなくここが危ない気がする」というものも大事だったりします。

スポーツの世界では、1秒で多くのことが行われていますが、プレイヤーの頭の中では、瞬時に複数のパターンが頭の中で想定(シミュレート)されているということを聞いたことがあります。実際言葉に出来ないのですが、その瞬間に出くわすことがあります。同時に2-3パターン想定でき、その中で一番危険な選択肢を消す行動をするのが良い守備者と言われます。

その部分を言語化し、決まり事を作ることで、複数生まれる選択肢への判断を早くしているのが現在のスポーツを取り巻く環境だと感じます。システムにおいても、数年前に比べて圧倒的にノウハウや実績が世の中に転がっています。それをAIに頼めば一瞬で調べてくれます。

人生は判断の連続です。プロジェクトはより、PMの判断が重要です。言語化できない「感じたリスク」を正しく処理する必要があります。危険察知能力は、本当に危険なことが起こったり、リスクを回避したときにだけ露呈します。

石橋を叩きすぎているのは危険察知能力が高いとは言えません。適切に荒波(プロジェクト)を乗り切る必要があります。お金と時間が無限にあれば安全に進められるのはそのとおりだと思いますが、複数の能力を使って、最適な判断をしていくことが求められます。

システム開発プロジェクトでは、瞬時の判断というよりも冷静な判断が求められます。

人生においては瞬時に判断しないとすぐに手遅れになるケースがあります。

“危険察知能力”は、先天的に身につくものではないと思います。性格が影響するのは大いにあると思いますが、基本的には経験です。自分がした経験もそうですし、人のした経験を学ぶことも非常に重要です。

危険察知能力を高めて、大海原に旅に出ましょう!

ではまた。

2025.09.26 (最後は何の話をしているんだ…笑)

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