Magentoでも使える出荷運用効率UP

この記事はMagento Advent Calendar 2016の6日目のものです。
3年前に出会い、昨年から多くお話する機会をいただいているMagentoのお話ですが、
今回も今まで通り、非エンジニアな話を。

Magentoは世界で最も利用されていると言われる、ECプラットフォームです。
日本ではそこまで有名ではありませんが、世界中で毎年イベントが開かれていたり、
25万店舗あると言われています。
※日本での楽天市場の店舗数は約4万5000店と言われています。
magento-logo

では始めていきます。

オンラインショップ、すなわちECサイトを始める際に、システムを必ず利用することになります。
設備投資をおさえ、実店舗よりもスモールスタートがしやすいとお考えの方も多いのではないでしょうか?

ほぼ全てのフローを店舗での注文と同じようにすることは可能です。
配送、という業務はその中でもきっても切り離せません。
写真や映像などのデータの販売や、体験を売るサービス、ダウンロードゲームなどなど無形のもの以外は、必ずと言っていいほど配送が関係してきます。

ECサイトを構築する際に、必ず気にしてほしいことは、販売機能/販売手法の充実やデザインの良さ、またはコストの安さ、ではなく、

運用をいかにスムーズにできるか、です。

運用をスムーズに行うために、何が必要か?
1.操作が直感的でわかりやすい。
2.通知機能が充実していて、メールやSMSで連絡が来る。
3.余計なことを考えなくて良いようにできている。
などがあげられます。

上記で該当するものとして、商品管理や顧客管理、ページ管理などもあげられますが、
今回は受注から配送についてお話します。

最近では、無料でECサイトを始めることができるサービスや
シンプルで特に何も気にせず対応することができるサービスも増えています。
上記の1,2,3については考慮されたものが多いです。

しかし、以下の3点についてはどうでしょう?

4.一括で処理を行うことができる。
5.条件に合致したものは自動的に処理が行われる。
6.売上拡大に伴った拡張性がある。

何をどのように処理していくか、様々な想定が必要になります。
・実際にビジネスを始める場合には、利用するシステムに合わせれば良いです。
・既にビジネスは始まっているが、ECの世界に初めて参入する場合も同様に
 システムにあわせて運用設計することがオススメできます。
・既にECサイトを持っていて、現在のシステムから変更しようと思った時、
 ここが一番大変になります。

各種運用フローを事業者様側で検討するケースも多いと思います。
実際には、どのシステムで、どの規模で、どれくらいの売上を目標に対応していくのか、
きちんとベンダー側とお話して決めることをオススメします。

弊社においてはクライアントから、ほぼ全ての現行の業務を一度お話いただいています。
今回の構築に間接的に関係のあるものも全て、です。

その際に、他のクライアントの実績や、
受注件数、対応人数、倉庫業者、配送業者の状況などを鑑みながら設計していきます。

この部分に弊社の強みもありますし、各システムベンダーの色が出てくると思います。

既存のフローややり方があった場合でも、
「良いものは良い、悪いものは悪い」をきちんと言える関係をきずき、
そのクライアントにあった運用設計をすることが大事です。

さて、本題に戻しますが、Magentoではどのような運用がシンプルかつ最適なのか、考えていきたいと思います。

条件としては先程までにあげてきた1-6の部分もそうなのですが、
「システム化できるもの」と「システム化できないもの」を明確に分ける必要があります。
後者の「システム化できないもの」には、「システム化するにはコストがかかりすぎるもの」も含まれているとお考えください。特にイレギュラーケースはここに該当しやすいです。
月に1-2件あるかないか、すなわち年間10件あるかないか、という自称に対して、追加システム改修を行って金額が見合わないケースは多々あります。
実際に運用を1年回してみた時に、そこにかかった人的コストが向こう3年で少しずつ増えた場合に、システム改修をおこなうことで「なくすことができるか?」を焦点にしてください。少しでも人の手を介するようであれば、「減らすことができるか?」になるので、金額面でもきちんとした判断が必要でしょう。

また、イレギュラーなケースを自動化するためには、対応方針などを明確に定める必要があります。いままでイレギュラーケースを手動で行っていたりした場合の柔軟性がなくなります。その柔軟性がエンドユーザーの好印象を演出している可能性などもあります。ブレのない判断をお願いします。

またまたずれかけました。
「システム化できるもの」と「システム化できないもの」を分けていきます。

受注→配送→売上確定のフローについて考えます。

注文:自動 :お客様が注文をフロントサイトから登録してくれる。
(注文確定:手動一括:企業様によっては不要ですが、実在庫の確認を行うケースあり。)
出荷指示:手動一括 :シングルピッキングリストや納品書を印刷、もしくは別の形で倉庫業務の担当者にお願いする。
出荷準備:手動:商品の箱詰め作業や同梱書類の印刷などを行う。
出荷作業:手動:実際に伝票を印刷し、内容を検品しながら梱包し、伝票を貼り付ける。
出荷:手動:実際に配送業者に荷物を受け渡す。
出荷完了:自動:出荷を確定した事の証明として、追跡番号をメールでお送りする。
売上確定:自動:出荷完了したものの、売上を確定する。

Magentoでは標準で一括処理ができるものや、エクステンションで一括でステータスを変更しながらファイルを出力するものもあります。有償のエクステンションではありますが、弊社ではこちらを利用することが多いです。

XTENTO : ORDER EXPORT
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特に弊社との関係はないのですが、便利に利用させていただいています☆

上記の中で皆様がお困りの部分はありませんか?
「出荷指示」部分については、シングルピッキングリストを印刷し、納品書を印刷すると
誤梱包のリスクが有るため、
納品書と一緒に社内用・社外用として一対になるように仕組みを組んでいます。
実際に検討してみてください。けなり効率が良くなるはずです。

Magentoのみならず、システムと言うものは魔法のツールではありません。
実際に人がやっていたものを自動化したり、簡素化したり、間違いにくくしたりするものです。

システムが勝手にやってくれる、はとても危険な考え方です。
一括で行っている内容をきちんと把握しましょう。
自動で行っている内容をきちんと把握しましょう。

必ず売上向上、コスト削減につながるはずです。

以上です。

ということで、次は7日目のariettyさんの「MLAU’16参加報告」です。よろしくお願いします!

株式会社CLAVES 代表 堀内文雄