日本のお客様に導入する際に気をつけておきたい10のこと(後編)

日本のお客様に導入する際に気をつけておきたい10のこと(後編)

この記事はMagento Advent Calendar 2015の11日目のものです。
前編はこちら。

私の記事は前編に続き技術系のお話ではなく、非エンジニア系のお話です。
というかMagentoあるあるに近いです。

では始めていきます。

6.比較リストとウィッシュリストについて理解して使う方を決める。

Magentoの商品詳細画面をみていただくと比較リストとウィッシュリスト、というものがあります。

比較リストとは、お客様が商品を購入する前にいくつか投入する事が可能です。
どの商品を購入するか検討するものです。

ほしいものリストとは、Amazonでこの言葉が使われているので、みなさんも馴染み深いかと思いますが、日本で言う「お気に入り」ですね。
気になる商品に対してチェックを入れておくイメージです。

双方とも検討している商品について保存している状態ではありますが、会員機能に含まれているか否か、が大きいです。

比較リストは非会員でも利用が可能です。
クッキー上に保存している状況で動作します。

ほしいものリストは会員登録が必要です。
会員の情報として長く持つことも出来ますし、お友達や家族に送信することも可能です。
※この部分を実現するためにきちんとDBに保存する必要がある、
 と考えればスムーズでしょうか。

お客様の販売している商品の特性によってもどちらをオススメするかが変わります。
こちらも前回の機能の利用有無をつかさどっていた例のアレを思い出してください。

システム>設定>高度な設定>高度な設定>無効なモジュール出力

こちらで非表示し、メニューからも消すことが出来ます。

7.販促に関してはクーポンを使いましょう。

Magentoにおいて販促、つまりお客様にサービスを行う部分についてはまず第一にクーポンを考えてみてください。

日本のECでよく行われている販促として、
・送料無料
・1000円OFF
・10%OFF
などがありますが、全てクーポンでの実現になります。

クーポン?というとクーポンコードを入力する想定かもしれませんが、自動適用クーポンというものもございます。

条件を設定し、その条件を達している人は必ず適用される、というものです。

また、その条件には多岐にわたるものがございます。
英語の部分が多く見えるかもしれませんが、何でもできそう?ッて思いますよね。

上記に記載したようなものは当然対応可能になっています。

8.権限を整備しよう。

日本云々関係ない部分で、オープンソースパッケージで導入する上で当然の行為ではありますが、全機能をお客様にお見せするのは意味がありませんし、混乱をうんでしまいます。

システムベンダーとしてありがちな間違いは、「機能としてこんなにある」ということを伝えたいからか、多くの機能を見える状態にして管理画面を提供してしまうことです。

私達を含めたシステムベンダーがやるべきことは、惚れ込んで使っている「Magento」をお客様に導入することが目的なのではなく、
お客様の売上を最大化することが目的であり、
お客様のビジネスにおける手間や無駄を排除することも目的です。

最も使いやすいシステムはどのようなものでしょうか?

特に日本の方々を中心に考えた場合に、私が思いつく例は、スマホよりガラケーが使いやすい、ということなのです。
(という私はiphoneを4世代くらい使っていますが。)

ガラケーというのは日本独自の成長した意味で言われていますが、日本人が使う上で最適で高機能なものを目指したものだと思っています。
電話をする、事が目的な電話などもありますよね?
ECのプラットフォームは何が目的か、ということを考えてみましょう。

さて、Magentoの話に戻します。

実際に権限のリストを見て、全てに一つ一つ細かく回答できる人はいるのでしょうか?というくらい機能が多いです。

私達が導入時に定義するのはユーザーの種類です。
利用する範囲を明確にしていただきます。

おもに

  • 顧客管理
  • 注文管理
  • 商品管理
  • 在庫管理
  • コンテンツ管理
  • システム管理

 の6つで定義します。

1.受注担当者/コールセンター
→顧客管理、注文管理
2.発送業務(倉庫業務)
→注文管理、在庫管理
3.サイト管理者
→顧客管理、注文管理、商品管理、在庫管理、コンテンツ管理
4.システム管理者
→全て

などで分けて権限を作成します。

その上で各ユーザー様をお客様のシステム管理者様に作成していただく流れになります。

9.マイページのメニューをCheckしましょう。

さて、ここまでいくつか見てまいりましたが、お客様の目に触れる部分として、トップページ>商品一覧ページ>商品ページ>カートページ の次に来るのは何でしょうか?

そうです。マイページです。

Magentoは多機能であることは今までにも説明してきたとおりです。
その中でもマイページをデフォルトで見るとびっくりします。

日本で馴染みのない部分でいくと、
・支払い契約
・商品タグ
・マイアプリケーション
・ダウンロードコンテンツ
などが挙げられます。

これらについてきちんと理解して利用するケースは問題ありません。
※ダウンロードコンテンツの販売はMagentoは強いのでオススメです。

どうやって非表示にするんだろう、という想いになった人も多いかと思います。
すでにお気づきかと思いますが、例のアレです。

それ以外にも編集したいケースはphtmlでの変更が必要ですので、ご確認ください。

10.管理画面が見慣れない、不便という言葉に真摯に向き合う・・・?

今まで幾つかのお話をしてまいりましたが、正直に言って、日本の顧客から見たら不慣れなサイト、というものはかなり解決できたと思います。

しかし、実はECの運営で一番大事と言っても過言ではない、管理画面の操作感です。

こちらについては変更する前提では、作られていませんので、正直なことをいうとなれていただく他ありません。

私のように非エンジニアの人間からすれば、どのようにご理解いただくか、が重要になってきます。

一番大事なのは印象です。最初に「なにこれ、どうやって使うの?」って思われてしまっては遅いかもしれません。

一番最初にご説明する際に、いかにMagentoが優れたシステムで、そのシステムを利用して構築している旨を伝えてあげてください。

また、ご自身で伝えることができるMagentoの便利な部分、を説明してあげてください。

例えば私が好きなのは、商品一覧や注文一覧で検索結果を保持してくれていることです。
通常のシステムですと保存完了後の画面が初期の画面や完了画面になっており、次の作業に移るための導線ができていないことがあります。

商品更新時やチェック時にとても役に立ちます。
※商品数が多い場合は迷わずCSVでの更新をオススメしますが。

また、日本のお客様にとって一番の敵は「よくわからない英語」の項目やメニューです。
素晴らしい日本語化パッチを使っているものの、それでもわからない項目、というのは出てきてしまうものです。

その場合は、お客様がわかるように項目名を変更してあげてください。
また、「この項目は無視してくださいね」という場合は「(不要)」などをつけてあげるだけでお客様の気持ちは変わるかもしれません。

私達よりも管理画面を操作するのはお客様です。
そこに全てをカスタマイズ、ではなく、パッケージを利用していただいていることを理解していただき、不慣れな画面も愛おしいと思えるくらいに、触って理解していただき、システム導入を進めましょう。

「日本のお客様に導入する際に気をつけておきたい10のこと」
いかがでしたでしょうか?

Magentoの日本向けでなくて困る部分、をお話してまいりましたが、かなりの勢いでさっさと使えます。
先日MeetMagentoでお見せしたDEMOは本当に30分程度で作れます。

何度もしつこくお伝えしていますが、Magentoは世界で最も使われているECプラットフォームで本当に多機能です。

ただし、日本向けには作られていません。

でも安心してください!コミュニティや私達がいますよ!
(しつこいですが、ほんとです。)

ということで、次は12日目!西さんの「Magento2 Data Migration Toolを使ってみる」です。

よろしくどうぞ!

CLAVES代表 堀内文雄